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岩根ふみかさなる山をわけすてて花もいくへの跡の白雲
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Posted by いくえ - 2014.05.13,Tue
先日開催された博麗神社例大祭11で、五蟻氏のサークルabysmalhypogeumにて
配布させて頂いたペーパーを公開します。

鬼人正邪の過去ネタなので弾幕アマノジャクで新設定が出ていたらマズイのですが、
「過去ネタが増える事なんて滅多にないから、まあ大丈夫でしょ」と呑気に構えておきます。
もしも数日後にこっそり記事を取り下げていたら…まあ、ダメだったと言う事で^q^
それはそれで、きっと楽しい思い出になるでしょう!


配布版から若干の修正を加えて下にテキストで書きましたが、元の版もpdfとjpgで
置いておきますので読みやすいものを選んで下さい。 pdf版 jpg版1枚目2枚目

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弾幕アマノジャク頒布記念ペーパー

鬼人正邪の正体は、打ち出の小槌を振るい輝針城を作った小人族なのではないか?

5面ボスと6面ボスに密接な関係がある場合が多かった従来の作品と違い、5面ボス(鬼人正邪)が
6面ボス(少名針妙丸)を騙して利用していただけで、エンディングでは針妙丸の元から遁走してしまっている、
という希薄さだった東方輝針城。これを受けた『いくえ』とか名乗る人が
「うーーん、これはどうも物足りない…。この2人は本当にたったそれだけの関係なのだろうか?
いや、寧ろなんか関係あって欲しい…!」と思いながら原作を眺めた結果、題に記したような
イメージを得る至ったのでその内容について語ってみよう…これはそういう夢とKibouに
満ち溢れたペーパーです。実は過去にTwitterに投げていた発言をまとめ直しただけ
だったりしますが…まあその。

「このタイミングで正邪に関するイメージを語っておいて、弾幕アマノジャクで判明した
新設定に全力否定されて爆死してみたい…!」そんな欲望もあったりなかったり。ではどうぞ。

※注…引用符 " " が付いているものは基本的には東方輝針城に付属しているomake.txtからの引用となっております。


・輝針城と天邪鬼から見出される共通の要素とその関係

逆さまになっている輝針城と、"何でもひっくり返す程度の能力" を持ち、画面を逆さまにして
弾幕を放ってくる天邪鬼。それぞれ『逆さま』という共通する要素を持っているが、
この2つは舞台設定やキャラ設定、テーマありきで単純に配置されただけで
全く無関係な存在なのだろうか? もっと緊密で有機的な関係性を見い出す事が
出来るのではないか。


・正邪の目的と、過去に小槌を振るった小人の願いの共通性

正邪の目的については "下克上を企む天邪鬼。""そんな彼女の野望は、
幻想郷をひっくり返すことだった。今の強者が支配する
安定した幻想郷をぶちこわし、
弱者が物を言う世界に変えたかったのだ。"
と書かれている。

小槌を振るった小人の願いについては "小槌の魔力で贅の極みを尽したそいつは、
ついに最後の望みを言った。「豪華な城を建てて
民を支配したい」" と書かれており、
両者は『弱い立場である己が、支配する側に立ちたい』という、よく似た願望を持っている。


・正邪は、小槌が願いを叶える為に代償を必要とする道具である事を把握していた

小槌が願いを叶える為に代償を必要とする道具である事について、 "しかし針妙丸は、
まだ打ち出の小槌の代償のことは知らなか
った。" と書かれており、針妙丸は
把握していなかった様子が伺える。しかしその一方で正邪は以下に列挙したように、
代償について折に触れて言及している。

霊夢・妖器使用ルート:「困ったもんだ アレの代償が大きすぎたか」
霊夢・妖器不使用ルート:「何だと? お琴の付喪神だと……? そうか それも代償の一つだな」
魔理沙・妖器不使用ルート:「付喪神……? ははん そうか代償の影響か」
咲夜・妖器使用ルート:「アレの代償が大きすぎたのか…… こんな物まで影響を及ぼすのか」
咲夜・妖器不使用ルート:「そうか……地上でもそんな変化が起きているのか もっと調査が必要だな 代償の」

以上。何故、正邪は代償の事を知っていたのだろうか。

 

・小槌の影響を受けすぎると妖怪に近づく、といった旨の記述が存在する

当論の要となる、非常に重要な記述。東方輝針城では小槌の影響を受けた主人公や
妖怪たちが凶暴化している描写があったが、咲夜・妖器未使用ルートには
このようなセリフがある。
針妙丸「取り敢えず貴方にも力を与えないとね 自分が良い? そのナイフが良い?」
咲夜「え? もしかして力って…… 道具を付喪神にするような力ですか?」
針妙丸「そうよ それが欲しくて来たんでしょ? どの道人間では居られなくなるでしょうけど」

そして、東方鈴奈庵2巻に収録されている【打ち出の小槌の残滓 前編】には
「麻痺というか…感化するらしいわね 感化され続けると妖怪に近づいていくとか……」
という、針妙丸から聞いたと思わしき情報を語る霊夢のセリフがある。

"人間では居られなくなる"  "妖怪に近づいていく"

小槌の力によって贅の限りを尽くした末に、作り出した城が逆転し鬼の世界に
幽閉されてしまうような過大な願いをした小人族は、果たして小人族のままでいられたのだろうか…?

 

・結論

これらの要素から、鬼人正邪こそが小槌を振るって輝針城を作った末に、その代償によって
逆さまの妖怪…天邪鬼へと変化してしまった元小人族であると考えられるのではないか。
彼女は、小槌を扱える小人族=針妙丸を騙す事で、代償を受ける事なく、支配する側に
立ちたいという己の願いを再び叶えようとしていたのだ。

 


…とまあ、こんな風に想像してみると正邪が針妙丸を騙した時の
"小人族の屈辱、打ち出の小槌の強大な力、そして屈辱を与えた幻想郷の妖怪達。
そして共に復讐を誓うのである。"
の記述や、「ただ力が無いだけで悪の汚名を着せられ
虐げられてきた私の歴史
今こそ復讐の時だ!」なんてセリフも、また違った趣が感じられます。

他にも、東方のタイトルはキャラクターの文字が当てられるケースが多々見られますが
(『妖々夢』なら『妖夢』 幽『々』子、『星蓮船』なら『星』 白『蓮』とか)
これを輝針城に当てはめると…『針』妙丸 『キ(輝)人』?…『鬼人』の名は
鬼の道具の影響で妖怪化した事を表したもので、贅沢三昧の小人族だった頃は
自らを『輝人』と名乗っていたりしたら面白いなあ、金銀財宝で華美に着飾って
ピッカピカだったのかも~、なんて想像してみたりも。

 
打出の小槌の話をしてみると、魔理沙・妖器未使用のエンディングに
「打ち出の小槌だなんてすごそうな名前だけど……。元をただせば鬼の道具の一つだ。
呪われた道具だぜ」
というセリフがあるのですが、東方求聞口授の聖白蓮の項で
魔人経巻(いわゆる『エア巻物』の事)について"魔界に存在する物質の多くは、
それ自体が意思を持つ物である。魔人経巻も自らの意思を持ち、他人が
扱う事は出来ない。
幻想郷ではその様なアイテムを、「呪われている」と呼ぶ。"
と書かれており、
魔理沙が言った「呪われた道具」という言葉に同様の意味があるとすれば、
小槌にも意思があるという事になります。呪われた道具は他人が扱う事は
出来ないという部分も、小槌は小人族しか扱えないという設定と一致しますし、
実は付喪神と似たような存在だったのかもしれませんね。
「さあ、秘宝(こづち)よ! 身体小さき者に夢幻の力を与え給え!」
この決めセリフも、ただ願いを叶える為の口上というだけではなくて、
意思を持つ小槌に対して呼びかけていたのかも。
鈴奈庵で針妙丸が愛着ありげに『ぽん』と小槌に飛びついてる描写も
一層可愛く思えてきますな~^q^


2014年05月11日 博麗神社例大祭11にて配布


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